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無線資格を取ろう

 アマチュア無線を楽しむためには、アマチュア無線の操作が可能な無線資格を取得する必要があります。アマチュア無線資格は、下記の4種類です。このコーナーでは、各資格の概要と学習方法を記載しました。

 
 尚、サイト内記載の学習方法は、当サイト管理人が勉強した方法です。人によって、あるいは受験時期によって学習スタイルは異なると思います。あくまで参考程度にしてください。
 
 
(参考資料)
 資格別許可周波数帯・最大空中線電力(送信出力)表は、こちら
 業務用無線通信士でアマチュア無線の運用が可能な資格表は、こちら
 
 ●第4級アマチュア無線技士
 
(概要)
 この資格は、国内のアマチュア無線資格としては、初級にあたる資格です。管理人も一番最初は、この4級を取得しました。 アマチュア無線技士有資格者の9割以上がこの4級保持者であることから、アマチュア無線の登竜門としてポピュラーな資格です。
  この級では、操作できるアマチュア無線周波数とモード及び送信電力に制限があります。 操作可能範囲は、アマチュアバンドのうち,1.9,10,14,18MHz帯を除くすべてのバンド。送信電力は、10W以下(50/144/430MHz 帯は20W以下)。尚、モードに関しては、モールス通信以外のモードで運用可能です。
資格別許可周波数帯・最大空中線電力対応表は、 こちら
 
(取得方法)
国家試験を受験する方法と 養成課程講習会を受講して取得する方法があります。
 
国家試験は、財団法人 日本無線協会が実施しています。試験科目は、法規と無線工学のみで、解答方法はマークシート方式です。
 
養成課程講習会は、財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)が実施しています。受講資格はありませんので、どなたでも受講できます。
 
(合格難易度)

国家試験:マークシート方式(正しい答えの番号を鉛筆で塗りつぶす)の学科試験のみ(モールス信号の試験は無し)で、難易度は特に難しくなく、小・中学生からご年配の方まで幅広く合格しているようです。

 
講習会:第4級標準コースは、2日間受講(夜間コース5日間)です。講義内容も修了試験の為の講義が中心のようです。国家試験と比べてお金はかかりますが、こちらの方が合格しやすいと聞きます。
 
(国家試験学習方法)
 この試験の科目は、法規と無線工学です。無線工学と聞くと、当初予備知識が無い私にとっては、とても難しそうな感じがしました。そこで、いろいろ試験について調べたところ、この試験では、出題問題は過去に出題された問題の再出題が大半を占めるということを知りました。再出題では過去に出題された問題そっくりそのまま出題されるだけでなく、選択肢の順番が入れ替わったり、一部が違うものに置き換わっていたりするだけであるということでした。
 
 それなら、過去問題を徹底的に勉強(暗記)すればなんとかなると思い、問題集を探しました。次に私が使用した学習書を紹介します。
 
初級アマチュア無線予想問題集―完全丸暗記 (誠文堂新光社)
過去問題集です。毎年改訂されているので、最新版を利用すれば、ほとんどの過去問題対策が出来ます。
 
収録問題は、まず試験第1問に出題される問題からはじまり、全24問(法規12問、無線工学12問)まで出題問題番号ごとにまとめて収録されています。
 
出題頻度は、★印の数で表され、数が多い問題ほど再出題される可能性が高いこと表しています。また、この問題集は、後半に3アマの過去問題も収録されているので、4アマ合格後すぐに3アマの受験をする場合には、この問題集を継続利用することができます。
 
私の試験対策は、この問題集1冊で十分でした。★マークの多い問題から集中的に答えを覚えていき、全ての問題の答えを覚えるまで何回も繰り返し読み返しました。この問題集にある問題のほとんどをマスターして試験に臨みましたので、実際の試験問題はとても簡単に思えました。
 
巻末には4級実力模擬試験問題(1回分)が付いていますので、試験直前の腕試しに利用できます。
 
(勉強のコツ)
過去問題は、選択肢の並び順や一部が違うものに入れ替わっていることがあるので、単純に答えの選択肢番号を覚えてもダメです。その問題に対する答えが、選択肢のどこにあっても分かるように、問題と答えを結びつける暗記方法が重要です。
 
 

Amazonは、1500円以上購入で送料無料
 
第4級ハム国試要点マスター (CQ出版社)
参考書です。丸暗記だけの勉強では不安.という方向けに紹介します。
この本は、第4級アマチュア無線技士の試験範囲を学習できる参考書です。
 
各試験項目の冒頭にその項目で憶えるべき用語の意味や条文が要約して列挙してあり、次に各例題と解答するための考え方が解説してあります。要点部分の文字が、色刷りされているので、重要な事柄をつかみやすくなっています。ただ丸暗記するのではなく、要点を把握しながら、どうやって解答するのかを学習できます。
 
(勉強のコツ)
色刷りされた要点部分を重点的に憶えていくようにすると、試験に必要な事柄の理解が深まると思います。上記の過去問題集を解いてみて、よく分からなかった問題に必要な知識を理解するための参考書として利用すると良いと思います。
 
 
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 ●第3級アマチュア無線技士
 
(概要)
 初級である第4級アマチュア無線技士の1つ上の資格です。
 4級との違いは、最大送信電力が大きくなることと新たに運用できる周波数が増え、CW交信(モールス通信)が可能になることです。

 この級でも、操作できるアマチュア無線周波数及び送信電力に制限があります。 操作可能範囲は、アマチュアバンドのうち,10,14MHz帯を除くすべてのバンド。送信電力は、50W以下。 モールス信号による通信が可能です。

資格別許可周波数帯・最大空中線電力対応表は、 こちら
 
(取得方法)
  国家試験を受験する方法と養成課程講習会第3級短縮コースを受講して取得する方法があります。
 
国家試験は、財団法人 日本無線協会が実施しています。試験科目は、法規と無線工学(※電気通信術試験(モール ス信号の受信試験)は、2005年9月までで廃止)のみで、解答方法はマークシート方式です。
 
養成課程講習会は、財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)が実施しています。4級講習会と違い、こちらの講習会は、受講資格があります。第4級アマチュア無線技士の資格(または4級に相当する業務無線資格)を既に取得 している人のみが受講できます(※従来は、4級取得者でかつ予め選抜試験に合格することが受講条件でしたが、 2005年10月1日より選抜試験が廃止になりました。)
 
(合格難易度)
国家試験:4級の知識に国際法規やモールス符号などの知識をプラスアルファしたものが、この3級です。以前は、この級からモールス符号の受信試験があり、これを苦手とする人が多くいたようです。現在は、その受信試験は廃止になり、替わってモールス符号に関する学科試験を実施する(法規試験内で出題)という形になり、とても取りやすくなったと思います。
 
講習会:この講習会も、モールス受信試験が廃止になり、第3級短縮コースは、1日で修了可能となったようです。国家試験で取得するよりもお金はかかりますが、より取得しやすいようです。
 
国家試験学習方法)
 この試験の科目は、法規と無線工学です。従来実施されてきた、電気通信術(モールス信号の受信試験)が2005年10月以降から廃止され、より取得しやすくなります。しかし、受信試験が無くなったからといってもモールス符号に関する問題が法規で2問は出題されることになっていますので、符号そのものは憶える必要があると思います。私は、電気通信術試験が実施されている時に取得しましたので、今後の試験傾向がどのようになるのか不明ですが、従来の試験対策を紹介しますので参考にして下さい。
 
 この試験も4級と同様に出題問題の大半が過去の試験に出題された問題から出されます。再出題では過去に出題された問題そっくりそのまま出題されるだけでなく、選択肢の順番が入れ替わったり、一部が違うものに置き換わっていたりしますが、過去問題対策で十分に合格できるのではないかと思います。次に私が使用した問題集を紹介します。
 
初級アマチュア無線予想問題集―完全丸暗記 (誠文堂新光社)
過去問題集です。毎年改訂されているので、最新版を利用すれば、ほとんどの過去問題対策が出来ます。
 
この問題集は、前半に4級と後半に3級の過去問題が収録されていて、どちらの級でも利用できます。
 
収録問題は、まず試験第1問に出題される問題からはじまり、全28問(法規14問、無線工学14問)まで出題問題番号ごとにまとめて収録されています。尚、4級と3級で共通して出題される問題は、各出題問題番号のはじめに[第4級・共通問題]として、この問題集の問題番号が書かれていますので、それに該当する4級の問題番号ページを読むという形になります。
 
出題頻度は、★印の数で表され、数が多い問題ほど再出題される可能性が高いこと表しています。
 
私の試験対策は、この問題集1冊で十分でした。★マークの多い問題から集中的に答えを覚えていき、全ての問題の答えを覚えるまで何回も繰り返し読み返しました。この問題集にある問題のほとんどをマスターして試験に臨みましたので、実際の試験問題はとても簡単に思えました。
 
(勉強のコツ)
過去問題は、選択肢の並び順や一部が違うものに入れ替わっていることがあるので、単純に答えの選択肢番号を覚えてもダメです。その問題に対する答えが、選択肢のどこにあっても分かるように、問題と答えを結びつける暗記方法が重要です。
 
この問題集で勉強して気づいたことは、4級より3級の方が過去問題数が少ないということでした。このことから、3級に出題される過去問題は、4級に比べて繰り返し再出題される頻度が高いのではないかと思います。過去問題対策が楽な分、以前は電気通信術試験がありましたので、モールス信号の受信練習は必修でした。今後は学科のみとなり、モールス符号そのものを憶えることは、これからも必要ですが、資格を取るためだけであれば、受信練習は必ずしも要らなくなります。はじめてアマチュア無線の資格を取ろうとされている方でも、3級から取得することが以前より容易になるものと思われます。
 
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第3級ハム国試要点マスター (CQ出版社)
参考書です。丸暗記だけの勉強では不安.という方向けに紹介します。
この本は、第3級アマチュア無線技士の試験範囲を学習できる参考書です。
 
各試験項目の冒頭にその項目で憶えるべき用語の意味や条文が要約して列挙してあり、次に各例題と解答するための考え方が解説してあります。要点部分の文字が、色刷りされているので、重要な事柄をつかみやすくなっています。ただ丸暗記するのではなく、要点を把握しながら、どうやって解答するのかを学習できます。
 
(勉強のコツ)
色刷りされた要点部分を重点的に憶えていくようにすると、試験に必要な事柄の理解が深まると思います。上記の過去問題集を解いてみて、よく分からなかった問題に必要な知識を理解するための参考書として利用すると良いと思います。
 
 
 
Amazonは、1500円以上購入で送料無料
 
 
 ●第2級アマチュア無線技士
 
(概要)
  この資格は、1級と合わせて上級にあたる資格です。日本国内においてアマチュア無線で許可される全ての周波数とモードで免許を受けることができます。また HF帯から50Mhzまでにおいての最大送信電力が、200Wまで(月面反射通信を除く144Mhz帯以上は3級と同等)許可が受けられます。
資格別許可周波数帯・最大空中線電力対応表は、 こちら
  この級の取得方法は、国家試験を受験する方法のみです。試験科目は、法規・無線工学・電気通信術(1分間25字の欧文普通語による2分間の音響受信 [2005年8月期まで1分間45字の2分間受信])で、解答方法は、学科:マークシート方式、電気通信術:解答用紙に書き取りです。 試験対策については、こちら
 
 ●第1級アマチュア無線技士
 
(概要)
  この資格は、アマチュア無線の最上位にあたる資格です。日本国内においてアマチュア無線で許可される全ての周波数とモードで免許を受けることができます。 またこの1級のみ最大送信電力に関する法律上の規定がありません(ただし、実質的な制限は、現時点でHF帯から50Mhzまで:1KW以下、月面反射通信 を除く144Mhz帯以上は3級と同等)。
資格別許可周波数帯・最大空中線電力対応表は、 こちら

  この級の取得方法は、国家試験を受験する方法のみです。試験科目は、法規・無線工学・電気通信術(1分間25字の欧文普通語による2分間の音響受信 [2005年8月期まで1分間60字の3分間受信])で、解答方法は、学科:マークシート方式、電気通信術:解答用紙に書き取りです。 試験対策については、こちら

 
 ●アマチュア無線で許可される周波数帯と級別最大空中線電力表
 
周波数帯 モード
(限定されるもののみ記載)
運用可能資格(級)及び最大空中線電力(W)
4級
3級
2級
1級
HF 1.9Mhz帯 A1A(CW)
×
50
200
1000
3.5/3.8Mhz帯  
10
7Mhz帯
10Mhz帯 A1A,F1B,F1D,G1B,G1D
×
×
14Mhz帯  
×
×
18Mhz帯
×
50
21Mhz帯
10
24Mhz帯
28Mhz帯
VHF 50Mhz帯  
20
144Mhz帯
50
UHF 430Mhz帯  
1200Mhz帯
10
2400Mhz帯
2
SHF 5600Mhz帯  
2
10.1Ghz帯
10.4Ghz帯
24Ghz帯
非常通信用周波数 4630Khz A1(CW)
×
50
200
1000
※注意事項
  • 周波数帯について
  1.9Mhzは、MF帯に属するものですが、便宜上HF帯に掲載しています。掲載周波数の上限は、24Ghzですが、実際のアマチュアバンドは47Ghzなどさらに上にもありますが、一般的ではないので割愛しました。
  • モードについて
  アマチュア無線で許可される全てのモードが使用できる周波数帯は、モード欄は無記入にしました。
 
  • 最大空中線電力について
  (1)その級を保持している者が許可されうる最大送信電力であり、それ以下で免許を受けることが出来ます。例:1級保持者がHF帯を50Wで開局
  (2)1級に関しては、法律上の最大空中線電力の規定はありませんが、全国で実際に免許されている(実例)最大値を掲載しています。
 
 ●アマチュア無線が運用できる業務用無線資格と相当資格対応表
  左側の業務無線資格が、対応するアマチュア無線技士相当の操作ができます。
 
業務用無線技士資格 アマチュア無線の相当資格
第1級海上無線通信士 第4級アマチュア無線技士
第2級海上無線通信士
第4級海上無線通信士
航空無線通信士
第1級陸上無線技術士
第2級陸上無線技術士
第3級総合無線通信士 第2級アマチュア無線技士
第1級総合無線通信士 第1級アマチュア無線技士
第2級総合無線通信士
 
 
 
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